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~マイライフノートを作ろう~【任意後見のメリット】を生かすには事前の相談が肝心

 
任意後見制度は契約 

 任意後見制度では、契約によって将来、任意後見人となる人と支援の内容を決めます。つまり、支援してほしいことの内容を本人の側が、あらかじめ考えて提示することができるということです。
 この部分においても、法定後見制度とは大きく違うところです。

 また、後見開始までに期間があるため、その間に将来後見人となる人と相談しながら、将来のことを見据えて準備ができることも任意後見の特長といえるでしょう。

「マイライフノート」の活用

 「エンディングノート」という言葉が使われることがありますが、自分が将来、判断力が低下したときにも、ずっと自分らしく生きることができるように、周りの人に知っておいてもらいたいことをしたためておくことは、大切なことです。

 自分が好きなことや日常生活で気を付けていること、大切に思っていることや趣味、好きな色や好きな場所、食べ物の好み、逆に嫌なことや苦手なこと。入院したり、介護が必要になったときに希望すること、自分の大事な人や気にかかっているペットのこと。そして、お墓のことや葬儀のことまで。
 自分が判断できるときや元気なときにはあまり考えないものですが、いざ誰かに知ってもらいたいという状況になったときには、すでに自分の気持ちを伝えることすらできなくなっているかもしれません。自分の心を見つめ、もしもの将来に備えることは、元気なうちにしかできないのです。

 心と体の健康を維持し、よりよく生活するための、「マイライフノート」とも言えるでしょう。この「マイライフノート」は、別にノートの形式でなくてもかまいません。私は、自分の興味をもったものの情報を集めようと思ったときには、ファイル形式のものをよく使います。必要な情報の書かれた印刷物をプリントアウトしたり、切り取ったりしてファイルにどんどん入れていきます。情報がたまってきたら、それを重要なものから順に入れ直したり、重複しているものは破棄したりして、本当に必要なものだけをわかりやすく整理することができるのは、ファイル形式の良いところです。

 「何を書こうかな。」「どう書こうかな。」と考えるうちに構えてしまい、「うまく書くこと」の方に意識が向いてしまうと、そればかりが気になって、かえって書けなくなってしまうかもしれません。最初はメモ書き程度で構わないので、とにかく書き出してみることです。まずは、好きなことを一つだけ、それも紙の切れ端で構いません。
 書いたものを、ファイルに入れてみます。次の日は、前日と違うことを一つ。思い出したときに、また一つ。書いたものをどんどんファイルにためていきます。そうしてためた自分に関する情報を、今度は整理します。

 同じことが書いてあるものがあれば、それはまとめて同じ場所へ入れます。同じことを書くということは、自分にとってそれだけ大切なことなのです。そして、それは知ってもらいたいことの重要度と重なる場合が多いかもしれません。

 作ったファイルはそのままでも構いませんが、そこからは見やすく書き直しても良いし、体裁のいいファイルに入れ替えても良いし、ノート形式のものに転記しても良いでしょう。

任意後見前の相談

 こうしてできた「マイライフノート」は、任意後見が始まることになったときに後見人に渡してもよいのですが、契約を結んだ後なら、任意後見が始まる前に見てもらうこともよいのではないかと思われます。見てもらいながら説明する過程で、相手に伝っているかどうか確認できますし、相手にわかってもらえたなら、安心感も生まれます。また、説明しながら自分で気づくこともあるでしょう。そのことによって、またさらに充実した内容のものに仕上がるかもしれません。さらに言えば、もし後見人となる人の協力が得られるならば、仕上がった段階で見せるのではなく、相談しながら一緒に作ってもいいでしょう。

後見制度は本人のためにある

 大切なのは、後見制度は「本人のため」にあるということです。後見人となった人の独りよがりで進めるものではありません。本人の思いをできる限り尊重し、その人らしく生きることができるための支援が後見の仕事です。そのためには、本人の思いをできる限りしっかりと理解し、本人の思いに忠実に物事を判断できるかどうかが大切です。

 そのためにも、まずは自分を知ってもらうこと。後見人となる人が親族であり、自分のことを普段からよく知っている人であれば、このような心配は不要かもしれません。一方で、逆に親族であるがゆえに、かえって気を遣ってしまい、遠慮して伝えられなくなる場合もあります。また、身の回りに頼める親族がいなかったり、いたとしても遠く離れて暮らしていて、急な事情に対処できなかったりといった事情があるかもしれません。そうした場合には、専門家に後見人を依頼することも、考えてみるのもよいでしょう。

 自分の思いや希望が伝えられるというメリットを生かしてこそ、任意後見制度を利用する価値は大きくなります。

 将来を考え、それに備えることは決して無駄なことではありません。将来を考えることは、「マイライフ」ノートを通して、今の自分を見つめることでもあります。

 当事務所は、皆様の考える一歩をお手伝いします。

 任意後見制度以外の制度についてはこちら

行政書士 谷垣事務所  代表 谷垣 征和
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その他、成年後見等については、こちらの記事も参考にしてください。
 

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